信託報酬が格安なインデックス投資信託は、ダンピング(不当廉価)ではないの?

セゾン投信の投資信託の信託報酬の下げについて、投資信託カテゴリのいくつかのブログが取り上げています。

インデックス投資は、同じような投資先ならコストが一番安い投資信託が一番よいはずと思っている私からすると、セゾン投信が扱う投資信託の信託報酬が下がっても他の投資信託より高いのでは?と。

セゾン投信は、数年前にやっと黒字化したようです。独立系は大変だ。

●セゾン投信
「セゾン投信のフィデューシャリーと成長戦略」

上記リンク記事のQAより黒字に関するところを抜粋(下から2番目のQAです)。なお、2016年2月4日に行われた「メディア向け第9期運用報告会」の講演内容をまとめのQAのようですね。

・以下上記リンク記事より抜粋
「昨年度初めて単年度黒字で3,000万円の経常利益だった。今年度は5~6千万円程度ではないか。」

また、セゾン投信のホームページより財務状況を読むこともできます。以下は、最新の財務状況です
「財務状況 決算公告(平成27年4月1日~平成28年3月31日決算公告)」

上記、リンク資料より「(2) 損益計算書」の当期純利益を見ると、48,821千円 (4,882.1万円)

セゾン投信の2つの投資信託の純資産総額は、それぞれの運用状況・レポートから見ることができます。
 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド:131,285百万円 (1,312.85億円)
 セゾン資産形成の達人ファンド:40,113百万円 (401.13億円)
 ※(2017年3月10日現在)

上記2つの投資信託の実質的にご負担いただく信託報酬も商品案内より見ることができます。以下抜粋
 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド:年0.68%±0.03%(税込/概算)
 セゾン資産形成の達人ファンド:年1.35%±0.2%(税込/概算)

なかなか厳しい中、信託報酬を下げられた風にしか見えませんが、どうなんでしょうか?。
逆に考えるなら、独立系が、黒字化を達成するために必要な資産総額や信託報酬は、これくらいが限度であるということなのかもしれません。


さて、ここまでが前置き。いつもながら、長いですね。
掲題のダンピング、日本語に直すと不当廉売。

●ウィキペディア より
「不当廉売」

上記リンクより抜粋です。
「不当に安い価格で商品を販売することは、その時点では消費者に利益があるように見える。しかし長期的視野で考慮した場合、結果として資本力の強い者が弱い者の事業活動を困難にし、市場の健全な競争を阻害し、最終的には消費者の利益を害する可能性が高い。そのため独占禁止法ではこれを禁止し、公正取引委員会による是正措置の対象にしている。」

今現在、セゾン投信に比べても非常に安い信託報酬のインデックスファンドが出てきています。
まだ、出て数年の新しいファンドが多いようです。(昔のインデックス、今も販売されていますが信託報酬はセゾン投信のそれよりも高い)。

さて、これら不当廉価のようにも見える信託報酬が安価な投資信託は、どれほど純資産額があれば、黒字になるのだろうか?
ある意味、セゾン投信の報告をして計算すれば、おおよその黒字になる金額が割り出せそうな気もします。

アクティブファンドの高い信託報酬で得た利益を元に、他社のインデックス投信を潰すが如く不当廉価で販売している!と言い切れない根拠が私にはわかりませんでした。
インデックス投資家の判断基準なんて、安ければいいだけ!と、それだけの人が少なくありません。独立系だから応援しているという人がいないとはいいませんが。

過当競争の末に資金が引き上げられ、そして総資産額が減ったら、利益を出せる信託報酬も厳しくなるかもしれません。
一旦下げたら上げづらい。まして、下げた信託報酬ですら、他より高いとなればなおさら。
インデックス投資家が、ただ信託報酬が低いというだけで資金を移動したなら、独立系は成り立たず。そして市場から消えていくかもしれません。



なお、最後におまけ。笑える話。
アセットマネジメントOneは、国内トップクラスの規模を誇る資産運用会社だそうです。220くらいかな。扱っている投資信託。
その中には、毎月分配型のリートで非常に有名なゼウスもあれば、信託報酬が低いたわらノーロードシリーズもあります。
このアセットマネジメントOneからでは、個別の投資信託における利益がどれくらいかを

以下は、ゼウスとたわらノーロードシリーズの紹介のページ。
「たわらノーロードシリーズ」
「新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス)」

上記の損益及び剰余金計算書は、それぞれのページの請求目論見書から読むことができます。たわらシリーズは、一番総資産額が大きいたわらノーロード 先進国株式でみてみましょうか。

「たわらノーロード 先進国株式」の損益及び剰余金計算書 (51ページ目にあります)
「新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス)」の損益及び剰余金計算書 (38~39ページ目にあります)

それぞれ当期純利益(当期純利益又は登記純損失(△))を抜粋します。

【「たわらノーロード 先進国株式」の損益及び剰余金計算書より当期純利益を抜粋】
・第1期 (自 平成27年12月18日 至 平成28年10月12日)
 △58,567,747 円
【「新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス)」の損益及び剰余金計算書より当期純利益を抜粋」】
・第23期特定期間 (自 平成27年9月8日 至 平成28年3月7日)
 83,954,597,129 円
・第24期特定期間 (自 平成28年3月8日 至 平成28年9月5日)
 45,919,627,774 円

大雑把にたわらは、マイナス6000万円
ゼウスは、プラス840億円とプラス459億円。合わせるとプラス1,299億円
期間が違いますが、そんなのどうでもいいという感じでしょうか。

私には委託会社がどのような運用をして、マイナスの投資信託をプラスの投資信託で補填するのが正しいかどうかも、そしてあるべき論も言及できません。不当廉価にしか見えないような信託報酬をして、他社を圧迫しているように見えるのは、私がこの記事で書いてきた話の数値の読み方が間違えているからかもしれません。もっと違うべき箇所で判断するべきなのかもしれません。そして、この記事全体が妥当でないかもしれません。

でもね・・・これはなぁ・・・と思うところ。


さて、赤字が何年も何年も続く部門や商品を、黒字の部門や商品で補填するのは、ことが金融商品でなくとも正しいのですかね?そこに戦略があり、自社の利益に繋がるのなら、不当廉価が如く、他社を圧迫することは正しいのですかね?

金融庁が文句を言うのは、毎月分配型の投資信託が良くないということより、このような不当廉価のように見える金融商品ではないのでしょうか?。こういうのは、金融商品ではあたりまえ?また、戦略的に推し進めているのなら不当廉価のようになってもあたりまえ?。そして、このよくわからない当たり前は、正しいことなのか?

※ちょっと話はズレますが、企業の判断なんて、TOPが変われば変わることもあります。何年も赤字を垂れ流す、そんな金融商品があったとして、それを償還という形で終わらす方向にならないと言い切れる根拠が見えない。

いや、ちょっとセゾンの信託報酬の記事が多くあり、そして独立系の黒字化の話を追っていたら、こんな長文になってしまいました。ま、元にさせていただいた情報は、リンク記事とさせていただきましたので、各自読まれる方々が再検証していただくなり、確認していただければと思います。


最後になりますが、、、
えっと、その、うん、、、まぁ、、、ゼウス儲かりすぎ!。本来、こっちの信託報酬を下げるべきなんじゃないのか?(爆笑
純資産額が1兆円を超えた、アクティブファンドのその桁の大きさにびっくりです!

あ、そそ、本当に最後になりますが、、、
セゾン投信がんばれ!

インデックス投資には興味がないんですけどね、全うな頑張っている企業には応援したくなってしまいますね!


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コメント

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No title

また、セゾン投信のホームページより財務状況を読むこともできます。以下は、最新の財務状況です
「財務状況 決算公告(平成27年4月1日~平成28年3月31日決算公告)」
とありますが、セゾン投信の財務報告で、当期利益48百万です。

上記の決算報告と比較すべき、アセットマネジメントOneの財務報告は先進国株式の運用報告書の51ページ目ではなく、110ページからです。当期利益51億と、セゾンの100倍ですよ。
51ページはファンドの受益者分の持ち分である単年度運用成績で、比較対象が違いますよ。

No title

たわら先進国株の委託報酬は5百万、リートは113憶とすさまじい差です。
人件費等コストにどれだけ差があるかわりませんが、リートで儲けているとは推測できます。

No title

> 〇〇丸出し さん

2コメントまとめて返信をば。

はて?私の記事でも当期純利益4,882.1万円と書きましたとおりです。
同じ参照先を見ていると思われるのですが、48百万は、端数切捨てで?
だとしたら、同じことだと思いますが。

さて、今回の記事、いくつか話を分散させてしまったのでやっぱりわかりづらかったのかもしれません。
1)セゾン投信の2つの投資信託の話
2)アセットマネジメントOneが扱う、ゼウスとたわらシリーズ(たわらノーロード 先進国株式)の単年度での比較の話
3)赤字部門を黒字で賄う、いつ黒字になるとも思えない金融商品をして、独立系を圧迫するようなことはダンピングではないのか?
と。主にこの3つでしょうか。


おっしゃるアセットマネジメントOneとの財務状況の比較については言及しているつもりがなかったのですが、そのように読まれたのなら、私の書き方が悪かったのでしょう。これは、申し訳ない。

2番目のコメントについては、そのとおりですね。

ごく普通に思うことがあるとするなら、投資信託を会社全体で1つの大きなものとしてみなすのなら、その委託会社の財務状況で判断するのは妥当でしょう。ですが、1つ1つの金融商品たる投資信託で考えた場合、あるものは赤字、あるものは黒字、どうせ会社単位で考えるなら、赤字は垂れ流しでもいいし、その赤字で格安で販売することは、他の独立系を圧迫する可能性を考慮しても良い話なのだろうか?ということは、同じようでいて違うのではなかろうかと思っています。

そして、単純にリートが大きな利益を出しているのなら、そのリートに投資をしている個人投資家に還元するためにもリートの投資信託の信託報酬を下げるのが妥当では?とも。

どうなんですかね?
リートですごい額の利益を上げていて、誤差(1%にもなりません)にもならないたわらシリーズを赤字垂れ流して、トータルでみれば会社は黒字だから、たわらはこのままでいいと?
実際に合理的な判断があるとみなされ、ダンピングではないとしても、では、たわらシリーズはずっとずっと何年どころか10年以上赤字を垂れ流すようなことがあったとしても、それは合理的と言い切れるものなんですかね??
3年や5年、そういう期限を設けてそこまでに黒字化するというものがあるんですかね?(残念ながら、具体的な記事が見つけることができませんでした。)。単純に考えれば、もっともっと大きく資金が流入してこないときつそうに思うのですが、それって今の世の中簡単にいきますかね?たわらができて他ができないというほど特別でもないインデックス投資なら、第二第三のたわらどうような安価なインデックスファンドができるなら、ピザが大きくならない限り、たわらに資金なんて集まりません。そして、そうならずっと黒字にならない、黒字になっても微々たる黒字ということになりませんか?

たわらに多額の資金が入り、そして黒字になったとしても、牛丼戦争時のように、信託報酬の値下げ合戦となり、たいして儲からない未来が予想されそうな感じもしますが、〇〇丸出しさんは、どのようにお考えを?

別に金融商品に限った話ではなく、あるサービスなり商品なりがあったとして、それは消費者として相応の必要な支払いは必須だと私は考えています。安ければなんでもいいなんていうのは、結局サービスを提供する側を疲弊するだけだと思っています。

〇〇丸出しさん、私の考えは上記のようですが、低コスト競争が始まり始めたここ数年を見て、あるべき姿はどこにあると思いますか?。あの愚か者がどう思っているか知りませんが、安いことだけしか考えていないのは、消費者の傲慢さが見えると思っているだけに。もし差し支えなければ、感想を聞いてみたいですね(スルーしてもらっても結構です)。


※ゼウスの場合、委託会社は0.65~0.85%みたいですね。受託会社はともかく、販売会社は儲かって嬉しかろうという感じです。販売する側が儲けを期待できない金融商品が、日本の場合でどこまで拡散しますかね?金融リテラシーという言葉は未だに好きになれませんが、それをちゃんと理解できたり、そもそも投資に余剰金を回すことができる家庭や個人がどこまでいるのか?。日本の場合、あまり明るく考えられないところです。結局、徐々に増えてはいるのでしょうが、たわらなんて、リート1つと比較しても誤差にもならない。そして、これからどんなに伸びてもアクティブファンドほど人気がでるとも思えず。少なくとも売り手からすれば、委託報酬をはじめとした、利益が小さすぎて、一生懸命売っていこうなんて思う人は皆無になりそうな感じもします。
※委託報酬500万円って、リートのそれと比較して誤差というレベルですらない。何分の1ですかね?。これからどのようにたわらが伸びていくかしりませんが、アセットマネジメントOneの軸となるような投資信託と言えるようになるんですかね?なるというのなら、どれくらいの未来を想定しているんでしょうか。ゼウスは、よくも悪くもTOPクラスのリートです。さすがにそれと比較するのはどうかと思うにしても。たわらに投資しているのも、たわらを運用しているのも、アクティブファンドにフリーライダーしていないと言い切れる根拠になるようなものが、ないように思いますが、どうなんでしょうかね?。売れば売るほどといったところで、500万円が1000万円や1億円じゃ、は?ゼウスの委託報酬の額を前に何寝言を言っているの?ってことにならないのですかね???。

No title

http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-345.html

はい、どうぞ

リンク張りくらい認めてあげれば良いのにね

No title

> テプ さん

はてはて??
ごめんなさい、言われていることがちょっとわかりませんでした。

No title

リートは所謂ぼったくり品なのでしょう。受益者負担の売買手数料・監査費用外のファンド運用の固定コスト(人件費・調査費・設備等)と巨額な純資産*委託報酬収入の差が、ぼろ儲けの源泉でしょう。儲けすぎであれば、手数料下げで受益者還元するのが筋でしょう。

一方、たわらは機関投資家向けの多額の年金運用資産が主の低コストマザーファンドのベビーファンドであり、マザー全体の人件費・設備費をたわらに原価配賦したとしても大した金額にならず、赤字前提での商品設計にしているとは思いません。(相手を市場から駆逐する目的の値付けではない)
いかんせん、ベビーファンド側の純資産がまだ小いから、原価計算上は赤字かもしれないですが。

弱小ファンド会社は、、固定コストが信託報酬を大きく下回っている状況でなく、対抗値下げも厳しいということでしょう。

金融庁も消費者有利の低コストを推奨しており、結局、資産規模で優劣が決するでしょう。各投資対象の運用会社は数社は残り、独占が進むことの値上げ等の弊害は考えづらいと考えます。

No title

> 〇〇丸出し さん

委託会社の信託報酬は、0.1%(税抜き)です。
もし、そのファンドが1兆円を集めることができたとして、その委託者報酬は、10億円です。
現在、約77億円ですね。その委託者報酬は、約770万円でしょうか(ちゃんとした計算式が不明のため)。

1つのファンドにどれほどの人件費や設備などコストがかかるのか。
すくなくとも、1人や2人がやっと雇える程度の現在の委託者報酬で黒字になるとも思えません。
その分岐となる純資産総額を知っていますか?

私自身も赤字前提としているファンドとは思っていません。そもそも赤字前提ならそのファンドを売り出す意味がありません。
では、上に書いた通り、どれくらいで黒字になりますか?
そして、その黒字になるまで何年かかりますか?
それが、数年なら戦略として面白いと思いますが、10年や20年もかかることはありえないのですか?

その辺が私もしりたいところですね。たぶん数千億円くらいの純資産総額がないと黒字にならないような気がしますが、どうでしょうか??
※この辺を詳しく書いた記事があれば、是非読んでみたいところです。


アクティブファンドで大きく何千億円も稼いで、安価で赤字だろうが、気にならない程度なら、低コストで採算度外視に見えるような売り方がどこまで許されるのでしょうかね?せめて、5年で黒字化できないファンドは、償還すべきものではないのかな?とも。


どんなものでも、それが金融商品でも、普通の商品でも、あるべき価格というものがあると考えています。
安ければいい!とあまりに協調するのは、自分らが乞食と何が違うのか?
あまりにデフレという現状に安穏と慣れてしまった感があります。

運送業しかり、牛丼しかりです。


リートに関しては、ぼったくりという表現をするのが妥当かどうかを私には判断できません。
アクティブファンドは、すべてぼったくりなのか?
利益がある商品を売りだす会社はすべてぼったくりなのか?
そういうことでもないのでは?と思うところ。


※ぼったくりと標榜するアクティブファンドがすべてなくなった世界は、黒字になかなかならないパッシブファンドだけに?0.1%しか委託者報酬がないファンドで、委託会社は経営成り立つのですかね?こういうことを分析した記事があれば読んでみたいですね。
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